お土産問題。
昨日に引き続き、旅行に行く際の面倒な問題。
お土産。
まず、私、他人が旅行に行くという際に、他人にお土産を期待するようなこと、一切ありません。
自身がまずそういう感覚ですから、
人へのお土産というものに対して、全く熱が入りません。
私にとっては、お土産そのよりも、現地でのお話や、写真をたくさん見せていただく方が断然楽しいのです。
そのお話の中に、何か珍騒動なんてものがあったりするとますます聞いていて楽しかったりしますよね。
そして、
「お土産を買う」のに数時間も時間を費やす方とは一緒に旅行できません。
以前はね、出発前にお土産を別に注文しておく、というシステム、
「なんだそれ? まだ出発もしていないのに」と
とっても怪訝に思ってました。
でも、今となってみると、それって、本当に、とっても効率が良くて、
あってしかるべきなサービスだったんだな、と思うのです。
現地での時間はすべて自分のために使いたい。
それが旅行者の本心じゃないでしょうか。
たまたま現地で遭遇した商品、それを見て、親しい誰かの顔が浮かんだら、それはそれでまたいいお土産になるでしょう。
わざわざ「お土産」を選ぶ行為、というのが納得できないのです。
正直、自分にとって十把一絡げな人たちへ自分の貴重な旅行の時間を割きたくないですよね。
「何かお土産買っていかないと何を言われるかわからない」という
マイナス思考な理由で選ぶお土産って、ほんとバカバカしい。
どうせマカダミアナッツを向こうで買うことになるとしましょう。
荷物にもなる。
それなら、事前に頼んでおけばいいじゃないですか。
家に送ってくれるなんて、なんて楽チンなんでしょう。
ちょっと話がずれましたが、今回、この、お土産事前注文サービスを宣伝したいわけじゃないのです。
旅行初心者の方、 ぜひぜひ、心に留めておいていただきたい。
旅行を楽しみに行っている自分のために時間を使ってください。
これは私の身の回りで起こった実話です。
いつも同僚Aさんが海外旅行でそれなりの価格のするであろうブランドネームのついた品物をお土産としてみんなに買ってきてくれます。
数十人以上のお土産を毎回買ってきているようなので、使うお金もかなり高額になっているかと思われます。
そのお土産をいつももらっている同僚Cが私に言いました。
「こんなもの、もらったって使わないし、毎回毎回、もらって迷惑だわ」
私にとってはかなり衝撃の言葉でした。
ただでギフトとしてもらったものに対して、こんな風に文句を言う人がいるんだ、という衝撃です。
それを選び、買い、荷物としてスーツケースに入れて持って帰ってきているという手間もかかっています。
しかも、実際にその品物とは、ブランドネームのついた化粧品や下着の類であり、 全くもってセンスの悪いものではありません。
意味不明なタペストリーやら置物とはわけが違うのです。
私は言葉が出ませんでした。
何をもらっても「ありがとう、貴重な旅行先での時間を使わせてしまって、恐縮です。」と思う人がいる反面、
「こんなもの」と言う人もいるのです。
感謝する人というのは、そのお土産がどんなものであろうと、自分のことを旅先で思い出してくれた、ということに感謝します。
あるいは、旅先での楽しい話を聞いただけで「楽しい話をありがとう」と感謝する人もいます。
「こんなもの」と言う人は、どんなものをあげたって「こんなもの」としか言わないのです。
人の旅の話なんて、おもしろくないのでしょうね、きっと。
そんなことを考えると、 義理で一辺倒にお土産を買うって、バカバカしいと思いませんか。
ぜひとも、旅先では、自分のために時間を使ってください。
私は、もうこの10年以上は、あまりにも周りがめんどくさいので、
旅行に行ってきた、とか旅行に行く、なんて話は自分からしないのですが、
時々、たまたま会話で「⚪︎⚪︎に行ってきました。」と話の流れで出た場合などに、
全然親しくない人から
「え? お土産は?」と言われることがあって心底イラっとすることがあります。
そんな時は、すかさず
「お餞別、いただきましたっけ?」と答えるようにしています。
お土産というのは、本来、お餞別をいただいた方に対して買ってくるお返しのようなもの。
今では何の義理もない人にばらまきお土産なんてものが定着してしまったのが面倒の原因。
私の旅の安全を祈り、旅の足しにとお金までご用意くださった方には相応のお返しもご用意しますし、現地でのお土産選びにも熱が入るというものです。
今さっき知り合ったような人に
「お土産は?」などと言われると
ああ、この人は旅行に行ったことのない人なのだな、かわいそうな人だな、と思うようにしていますし、
「お餞別、いただきましたったっけ?」と」と言うことで
私の感覚を察していただければいいなと思っています。
ゴールデンウィークの旅行が目の前に差し迫ってきていますね。
ぜひぜひ、皆様、
お土産選びという「お土産やさんだけが喜ぶ」時間を使わずに、
ご自身とご同行者様との思い出作りに時間を使ってください。
お土産よりも、あなたの旅での楽しい話を聞くことを楽しみにしている人があなたの本当の仲間です。